
利益の見方、直接原価計算、固定費・変動費、利益改善方法を実践形式で解説しています。
前回は、
固定費と変動費を分けることで利益構造が見えてくる
という話をしました。
利益を改善したい。
そう考えた時、多くの会社が最初に考えるのは、
- 売上を増やす
- コストを削減する
- 値上げする
でしょう。
間違いではありません。
しかし、
改善の順番
を間違えると、利益どころか会社そのものが苦しくなることがあります。
今回は利益改善の基本となる、
利益を増やす3つの方法
について解説します。
利益を増やす方法は3つしかない
利益改善は複雑に見えます。
しかし実は、
利益を増やす方法は大きく分けると3つです。
この組み合わせで利益は決まります。
① 売上を増やす
最もわかりやすい方法です。
例えば、
- 新規顧客獲得
- 既存顧客単価アップ
- 新商品投入
- 販路拡大
などがあります。
しかし、
売上増加には落とし穴があります。
利益率が低い仕事を増やすと、
忙しい
↓
利益が出ない
↓
さらに仕事を増やす
という悪循環になります。
これを私は海外工場でも何度も見ました。
② 変動費を減らす(最も効果が出やすい)
利益改善で最初に着手しやすいのが、
変動費改善
です。
例えば、
- 材料見直し
- 歩留まり改善
- 仕入先変更
- 配送改善
- 外注費見直し
など。
小さな改善でも、
積み重なると大きな利益になります。
例えば、
1個10円改善
×
年間100万個
なら、
年間1,000万円改善
です。
利益改善は意外と地味な改善から始まります。
③ 固定費を減らす
固定費削減はインパクトがあります。
- 人員削減
- 設備縮小
- 拠点統合
- 家賃削減
などです。
しかし、
注意も必要です。
例えば、
- 教育費削減
- 保全費削減
- 研究開発削減
は短期利益を改善しても、
長期競争力を下げる可能性があります。
利益改善のおすすめ順番
私なら利益改善は次の順で考えます。
| 優先順位 | 改善対象 | 理由 |
|---|---|---|
| ① | 変動費 | 早く効果が出る |
| ② | 売上改善 | 利益率を見ながら拡大 |
| ③ | 固定費 | 慎重に判断 |
もちろん業種によります。
ただ、
最初から固定費削減だけを行うと、
組織が疲弊することがあります。
利益改善で一番重要なのは「見える化」
実際には、
どの商品が利益を生み
どの商品が利益を削っているか
を把握しないと改善できません。
だからこそ、
直接原価計算
が重要になります。
数字が見えれば、
改善優先順位も見えてきます。
次回:直接原価計算Excelを無料公開します
ここまで、
- 利益とは何か
- 直接原価計算
- 固定費と変動費
- 利益改善方法
を説明してきました。
次回はいよいよ、
実際の利益アップセミナーでも使用した
直接原価計算Excel
を公開します。
商品単位でも、
商品群でも利用可能。
最大5アイテムまで対応しています。
パスワードは解除してありますので、
Excel知識があれば自由にカスタマイズできます。
まとめ
- 利益改善方法は3つしかない
- 売上増加だけでは危険
- 最初は変動費改善が効果的
- 固定費削減は慎重に
- 利益改善には見える化が必要
利益改善とは、
単純な節約ではありません。
利益が生まれる構造を理解し、
優先順位をつけて改善すること
です。
その第一歩が、
利益の見える化になります。
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