
前回の記事では、
時間は最も重要な経営資源
だと書きました。
利益は取り戻せます。
キャッシュも調達できます。
人も採用できます。
しかし、一度失った時間だけは戻ってきません。
では、その未来の時間を生み出すために、今もっとも活用すべき道具は何でしょうか。
私は、その一つがAIだと思います。
AIは仕事を奪うのか?
最近よく聞く言葉があります。
この言葉は半分正しいと思います。
しかし、半分は違うとも思います。
私の考えでは、これから起きることは、
ということです。
少し厳しい言い方かもしれません。
しかし、仕事の進め方が大きく変わることは間違いないでしょう。
仕事はなくなるのではなく変わってきた
これはAIに限った話ではありません。
過去にも、
- 電卓
- ワープロ
- パソコン
- インターネット
- スマートフォン
が登場するたびに、
「仕事がなくなる」
と言われました。
確かに、なくなった仕事や減った作業はあります。
しかし同時に、新しい仕事も生まれました。
つまり、仕事そのものが消えたというより、
仕事の中身が変わった
のです。
AIが得意な仕事
AIには得意な仕事があります。
- 文章の下書き
- 要約
- 翻訳
- 議事録作成
- 定型文作成
- 情報整理
- アイデア出し
- プログラム作成補助
これらは、これまで人が時間をかけて行っていた作業です。
もちろんAIの出力は完璧ではありません。
確認も修正も必要です。
それでも、ゼロから人間が作るより、はるかに短い時間でたたき台を作れることがあります。
AIが苦手な仕事
一方で、AIが苦手な仕事もあります。
- 最終判断
- 責任を取ること
- 現場の空気を読むこと
- 人間関係を築くこと
- 社員の気持ちを理解すること
- 経営者として覚悟を決めること
AIは情報処理は得意です。
しかし、責任を取ることはできません。
現場の匂い、社員の表情、取引先との信頼関係。
こうしたものは、まだ人間が向き合うべき領域です。
AIは優秀な部下に近い
私はAIを、
単なる道具というより
優秀な部下
に近い存在だと感じています。
ただし、完璧な部下ではありません。
どちらかと言えば、
のような存在です。
指示が曖昧なら、曖昧な答えが返ってきます。
間違えることもあります。
思い込みで答えることもあります。
だからこそ、使う側に判断力が必要です。
中小企業こそAIを使うべき理由
大企業には人がいます。
専門部署もあります。
外部コンサルを使う余力もあります。
しかし中小企業では、限られた人数で多くの仕事をこなさなければなりません。
一人が営業も事務も資料作成も問い合わせ対応も行う。
そんな会社も少なくありません。
だからこそ、中小企業ほどAI活用の効果は大きいと思います。
AIを使うことで、
- 文章作成時間を短縮する
- 報告書作成を効率化する
- 会議内容を要約する
- 問い合わせ対応文を作る
- 翻訳のたたき台を作る
- Excelやプログラムの相談をする
といったことが可能になります。
AIで削減すべき仕事
AIを導入する目的は、人を減らすことではありません。
まず削減すべきなのは、未来につながらない仕事です。
- 誰も読まない報告書
- 形式だけの議事録
- 二重入力
- 転記作業
- 似たような文章の作成
- 調べればわかることの確認作業
これらをAIやITで減らせば、人はもっと重要な仕事に時間を使えます。
前回の記事で書いたように、
時間は最も重要な経営資源です。
AIは、その時間を生み出すための道具です。
AI活用で大切なのは目的を間違えないこと
AIを使うこと自体が目的になってはいけません。
大切なのは、
- 何の時間を減らすのか
- 誰の負担を減らすのか
- 生まれた時間を何に使うのか
を考えることです。
AIで1時間短縮できたとしても、
その時間をまた別の無駄な会議に使ってしまえば意味がありません。
生まれた時間は、
未来のために使うべきです。
- 新商品開発
- 顧客対応の改善
- 人材育成
- 業務改善
- 経営判断
こうした活動に時間を振り向けることで、AI活用は初めて意味を持ちます。
経営者が先に考えるべきこと
中小企業の経営者が先に考えるべきことは、
「AIを導入するかどうか」
ではありません。
まず考えるべきなのは、
です。
無駄な報告書。
意味の薄い会議。
二重入力。
属人化した事務作業。
そこにAIを使えば、未来の時間を生み出せる可能性があります。
まとめ
- AIは仕事を奪うのではなく、仕事の中身を変える
- AIを使う人が、AIを使わない人を追い越す時代になる
- AIは優秀だが確認が必要な部下のような存在
- 中小企業ほどAI活用の効果は大きい
- AIの目的は人を減らすことではなく、未来の時間を生み出すこと
利益を生み、キャッシュを守り、時間を創る。
AIは、そのための強力な道具の一つです。
使うかどうかではなく、
どう使うか
を考える時代になったのではないでしょうか。



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