システム設計の5つの流れ③|商流とは何か(物流とズレる理由)

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物流と並んで重要なのが「商流」です。モノが動くとき、必ず取引が発生します。しかし実務の世界では、モノの流れと取引の流れは必ずしも一致しません。このズレを理解することが、システム設計の精度を大きく左右します。

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商流とは何か

商流とは、商取引の流れのことです。

具体的には、見積・受注・売上・請求・入金といった、いわゆる伝票の流れを指します。

多くの場合、商流は物流とセットで考えられます。

しかし実際の業務では、この二つは完全には一致しません。

物流と商流は必ずしも一致しない

設計の現場で最も重要なポイントの一つがここです。

モノの流れと伝票の流れはズレる

例えば、直送取引を考えてみます。

商品はA社からC社に直接送られるにもかかわらず、

  • A社 → B社(仕入)
  • B社 → C社(売上)

という商流が発生します。

つまり、物流と商流は異なる経路を通ることがあります。

モノが動かない商流も存在する

さらに複雑なのは、モノが動かないにもかかわらず商流が発生するケースです。

例えば、

  • 値引き
  • 値増し
  • 調整伝票

といった処理です。

これらは物流としては何も起きていませんが、商流としては重要な取引です。

このようなケースを設計で見落とすと、売上や利益の計算にズレが生じます。

在庫を起点とする商流

商流は必ずしも「モノの移動」によって発生するわけではありません。

代表的なのが委託販売です。

この場合、商品はすでに相手先に置かれていますが、売れたタイミングで商流が発生します。

つまり、

在庫の変化が商流のトリガーになる

という構造です。

このような仕組みを理解していないと、システム設計で整合性が取れなくなります。

商流は「お金の流れ」と直結する

商流は単なる伝票の流れではありません。

最終的には、

  • 売上
  • 仕入
  • 請求
  • 入金

といったお金の流れに直結します。

そのため、商流の設計を誤ると、

  • 売上が計上できない
  • 請求漏れが発生する
  • 利益が合わない

といった重大な問題につながります。

物流との関係を必ず整理する

商流を設計する際には、必ず物流との関係を整理する必要があります。

重要なのは、

  • どの物流に対してどの伝票が発生するのか
  • どのタイミングで商流が確定するのか
  • 例外的なパターンは何か

を明確にすることです。

この整理ができていれば、システムの整合性は大きく向上します。

最後に

商流は一見すると単純なようで、実は非常に奥が深い流れです。

モノの動きと一致しない、例外が多い、お金に直結する。

これらの特徴を理解することで、より実務に強いシステム設計が可能になります。

次回は、人の動きに焦点を当てた「人流」について掘り下げていきます。

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